術後3日目、気付けば自分の時間を満喫中
ご無沙汰です。手術は成功しましたよ。転移もなさそうとのこと。
手術当日を含め本を4冊ほど読了し、
写真の整理をしたり、外を眺めてお茶を飲んだり。
痛みはまだまだ残りますが、
日常では考えられない優雅な時間を過ごしております。
PCに一時間以上向き合えるなんてちょっと感動です。
さて前回からの流れを、ちょっと振り返ってみます。
当日はぎりぎりまで小説読んでたんですが、
さすがに手術30分前を切ると内容に集中できなくなりました。
手術室までは歩いて行くし、お腹は切らないから下剤も排便も気にしなくていいし、
(実はこれが結構プレッシャーだった。便は自然のままに、と言われてホッ)
術前に点滴やその他の処置も一切ないし。
着替えを済ませると、何もやることないもんで。。。落ち着かない!
因みに。
患者取り違え防止のために、事前に術側の手首に印をつけます、
と説明されていましたが
勝手に「〇」とかそんな感じの記号だと思っていました。
ところが実際にマジックで書かれたのは「Te」。
手術室に入ってから意味を訊くと
「T」=Total全摘、「e」=エキスパンダー
ってことだそうです。
ここ数日は毎日のように一日1~2件乳房切除関連の手術が入っているようで
そりゃそこまで細かく書いておかないと、まさかってこともありそうだよなあ。
閑話休題。
病室まで看護師が迎えに来て一緒に形成外科へ行って、
医師に胸の切除面に印をつけてもらい、
それからそのまま手術室へ行く、と聞いていたのに
10分過ぎても誰も迎えに来ない。。。
ドキドキして待ってたら
「水緒さん!なんでまだここにいるの。形成外来で先生が待ってますよ」
と怒られる。
話が違うやん。。。と思いつつ慌てて形成へ。
ニッコリ先生が診察室へ招き入れてくれ、中に入るとバッサリ先生も待っていた。
二人で相談しながら、ニッコリ先生が真剣な表情で私の胸にマジックで線を描いていく。
え?
切るの、側面だけって言ってませんでした?
なんか、線長くない!?
「形キレイにしようと思ったらやっぱり下も必要だからね」とニッコリ先生。
傷の場所は側面だけに抑えるよ必要最小限にしてあげるってバッサリ先生は言ってくれたけど、
そういえばニッコリ先生とは傷の位置の話してなかったかも。。。
意味ないやん。。。
印付けが完了し記録用に写真撮影をしたあと、
複雑な気持ちのまま、落書き(?)だらけの左胸を揉んで
自分のおっぱいの感触に「さよなら」をする私を、微笑んで優しく見守る先生方であった。
つづく。