この現実が教えてくれるものは何か

突然ですが、明日日帰り出張に出ることになりまして。
ふだんは、手術した流れのまま、スニーカーとリュック通勤なのですが、
さすがに外勤でそれはいかんだろうと、
急遽入院前まで使っていた通勤バッグを引っ張り出してきました。

 

そのバッグの中で、ずっと眠っていたメモ、

『がん治療を考察する』が見つかったので加筆して転記します。

 

今思えば、告知から入院先を決めるまでの3ヶ月は、
怒涛だったけど倖せだったのかもしれません。

あんなに濃く
あんなに必死に
自分のことに向き合えたのは
ある意味幸運でした。

メモを書いたのは、

いろんな本やネットを読み漁って問題の方向性が見えかけた時期だろうから、
4月頃と思われます。

本やネットの情報を整理しながら、

突っ込んだり納得したりいろいろ悩んでるのがよくわかって面白いので

そのまま載せてみます。
改めて大事な時間だったなあと思えました。

最後の食事のメモは、複数の記事をまとめて書いてあったものです。

諸説あると思うので参考程度にご覧ください。


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『がん治療を考察する』

身体問題
精神問題
そして経済問題

 

何を優先に考えるかは、一人ひとりの価値観や人生観による・・・
自分の場合、最優先は「子どもとの生活」(子どもではない)⇒再発は避けたい

 

正直、山田にあこがれる。

が、山田にはなれない。少なくとも今すぐには。
(ここらへんは、朱郷慶彦さんのweb記事の影響です)

 

体力的なことはある程度予測がつくけど、
自分のやる気と自信がどこまで保てるかどう変動するのかは、
自分のことながら全く読めない。。。

 

 

闘おうとしなければ、がんはそれほど怖いものじゃないらしい。
現代のがん治療は、患者の心に切迫感を与える構造であることを

自覚して臨むことが大切。

 

 

患者には説明と同意を、と言われて久しいが、
気持ちの整理まではなかなかケアを望めない。。。


説明→(気持ち)→同意
    ↑ここが飛ばされやすい


今後必要なこと
①知識の整理⇒基本的には一人でやりたい。
・自分の答えは自分で見つけないと、その後の納得感が違う気がする
・困って手に余るような時期だけ、経験者(当事者)や専門員(医療者)と話して、

糸口をつかむ程度にしたい。
・「医師の話は信頼できる人と聞こう」「家族や友人と一緒に考えよう」と本にはよく書いてあるけど、
その人の心に生まれる感情や影響(衝撃)まで慮れる余裕は今の自分にはない。
・要は、単純にめんどくさい。(私の前で泣くな、先に言葉に詰まるな)
・そういう諸々は飛ばしていきなり病気の核心や専門用語を話せるのが、この人たち(当事者や医療者)の一番いいところではないか。
・相手と自分の理解度を同一に持っていくための労力は、今の時期、ストレス以外の何物でもない。これを減らす行動をとるのは、今の状況では本当に大切なことやと思う。
・普通の話題として話せる安心。


ほんと、がん患者は忙しい。
日常は続いていくのに、決めること調べることやることがたくさんある。
段階によって考えないといけないものが変わってくるし。

終わりがないよね、生活と結びついてるから。
頭が特に忙しい。平穏をくれ。黙って集中して何時間でも情報を整理できる時間を。

 

②気持ちをどこかに打ち明ける
・そのときそのとき、どう感じたのか。これをやっている人の方が予後がいいらしい。

 

③人生の再設計を少しずつ
・ちょっとここらで人生整理した方がいいよ、
っていう合図が出たのかも。
・まあ初期だから、命に別状ないから、まだ完治が見込める段階だからこんなことが言えるのかもしれんが。どの段階で告知されたかにもよるな。

 

<医師に伝えておくといいこと>
・自分にどの程度の知識があるか
・どの程度の説明を求めるか(私は、すべて詳細に知りたい)
・一気に聞きたいか小出しがいいか(あとで事実が覆ってもいいから、検査ごと何かわかる都度逐一、経過やそう判断した経緯までまるごと全部知りたい)

 

<困難との向き合い方>
「過去の人生で困難な出来事にどうやって対処してきたか思い出してそれを今に応用してみろ」とか
書いてあることも多いんだけどさ、
いまだに何一つ困難は解決してないんだよね。今なお解決途上というか。
解決してるってことは困難ではなかったというか。
ほんとに困難なことは何も参考にならんわ。

 

「自分らしい困難との向き合い方を今回もあてはめて使え」と言うなら
やっぱ本読みまくってピアサポート出まくって心療内科に通うことになるんかなあ。


<がんを消滅できる暮らし方>
日本人みながみな、
会社勤めに向いててそこにひとかけらのストレスも感じないか、
自営など自由の利く仕事に生活の糧を得られるかすれば
がんはこの国から消えてなくなるかもしれんな。なんて。


身体が動き、のびのび過ごせる時間を持つ人が一番助かる率が高い?
庭にジャグジーがある、アロマを垂らしてリラックス、理解のあるパートナーや親が毎日せっせとオーガニック料理を作ってくれる、そばで話を聞いてくれる。。。。
シングルマザーで子どもの食い扶持と教育費を一人で何とかしないといけない今の自分には何一つないでー、
そんなん不公平やーん!!!

 

だから。
俗世で会社勤めを続けようと思ったら標準治療以外は選択の余地なしー

 

いやでも働かないと生活を維持できない人は
ストレスにまみれて再発するリスクを止められないまま過ごせと??

 

・・・ちゃぶ台ひっくり返し隊!

 

 

アドバンテージ
=この現実が教えてくれるものはなにか。

 

前と同じようにやろう、なんて目標はナンセンス。

 

今一番したいことはなにか。できるかどうかは度外視して、
と問われたら?
私ならやはり、本を読む、字を書く、あれこれ考え事、そしてお互いストレスなく子どもと過ごしたい。かな。

 

出来る限りそこへ向かうしかないね。
基本に戻るけど、そんなことを教えてくれたのが、がんだ。

 

やりたいことをやれ。
それが無理ならせめて、やりたくないことをやめろ。


<食事のことメモ>
・いいものあれこれ
めこんぶ、もずく酢、きのこの炒め物、油でいためていないナッツ(アーモンド、くるみ)
有機野菜(特にニンジン、レモン)
胚芽を含む穀物、豆
乳製品、きのこ、海藻
油はオリーブか胡麻か(何よりえごま油がいいという説も)
水はナチュラルミネラルか浄水
お酒は蒸留酒を少量(禁酒してストレスになるくらいなら好きなものを飲んだ方がいいという説も)

・カロテンを多く含む優良食品
味付け海苔 抹茶粉 焼き海苔 紫蘇 モロヘイヤ 人参
パセリ バジル ゆでほうれん草 よもぎ 生あしたば ゆで春菊 生春菊 大根の葉


・がんの好物
精白された穀物と砂糖(黒糖なら少量OK)
塩分

油(特に動物性)
お酒とたばこ