手術まで2時間を切った!

実感なし(笑)

夜中、隣の人の寝言がデカくて。。。
「何やってんの!?」「ああ〜!」って何度も叫ぶから。。。
眠剤飲んだのに中途覚醒するなんて初めてでした(¯―¯٥)
毎晩こうなのかなあ。

21時~当日朝7時までに500〜1500㍉飲むという経口補水液の宿題も見事クリア。
飲んで本読んでトイレ行って戻ってまた飲んで読んで・・・の繰り返しで
1400㍉飲んで誉められる。
電解質の水分を多く摂ると麻酔の効きや覚めがよくなるそうな。

しかし眠い。
麻酔が効きやすくていいのかな?
あと30分くらいは、寝っ転がって本読んでていいみたい。
この上ない幸せタイムだけど、こんなんでいいのかなあ。

手術前夜

今、夜勤の看護師さん来て
注意事項の説明のあと、
今の気持ちを聞かれて子どもの話になって
ちょっと泣けました。

前夜になっても
本当にこれでいいんやろうか
とまだどこかで考えてしまうけど、
(乳房を失くすことにはまだピンときてない感じ。
それより全麻で外科処置をされるってこと自体に
後戻りできない深淵のような怖さを感じる)
消去法だとこれしか残らないから
この道を進むしかない。

とうとう入院した!

いよいよこの日がやってきました。

前の日は朝から学校公開で行事があり
その後も親子で出かけたあと、
保育園年長時代の先生を交えた懇親会と
もりだくさん。
流石に入院前日だったので、
こどもはママ友にお願いして
私は母に手伝ってもらって怒涛の荷造りに突入しました。

あらかじめ、いろんなブログや本から拾い集めた入院必需品を
悩みつつ取捨選択すること一時間。
母に、持ち運びは不可能と言われた超重たいヘンテコ荷物が完成しました(笑)
23時に、ハイテンションでこども帰宅。

疲れの残る今日、
朝からこどもを耳鼻科に連れていき、
ギリギリで病院へ。
入院手続きは金曜日に済ませていたので、
簡単なオリエンテーションをしてもらって
外出しました。

母とこどもと、食事したり足りないものを買い足したり
(おまけに、忘れた診察券を取りに帰ったり(^_^;))
してると、
今夜病院に泊まって明日は全麻で体にメスが入るなんて
なんだか信じられない気持ちです。

時間が迫り、
一人病院に戻る途中も家族に電話したり、
返却期限の迫った図書館の乳がんの本を読んだり
やることは尽きず。

で、今は一人の病室で
せっせとブログを更新しながら
持ってきたあの本早く読みたいな、時間が足りないとか考えてるんだから
充実してるというかなんというか。
時間を持て余すってことができないんだよなー。

夜決めたら、ダメだよ

患者会で言われた言葉です。

サードオピニオンまで行って治療先に悩んでいたとき
いろんなアドバイスや、具体的な病院の情報を教えてもらったあと、
どんなに悩んでも夜決めないで
朝日の中でもう一度考えなね。

病院を決めて手術を待つ今も
ふとその言葉が胸をよぎります。

胸のなかの銀河

告知を受けた時。
見せてもらったマンモグラフィの画像には、
医師が「このへんが石灰化ですね」と指差す場所に
星を散りばめたような銀河が映っていた。。。

以下、3月(多分告知の翌週)のメモより転記。
久しぶりにブログ読み返してみたけど、
やっぱり今の日付で残します。

――――
めっきりクサクサします。
何を言っても本当で
何を言ってもちょっと違うような、
思春期女子みたいなことばかり考えてます。

世界が反転した感じ。

やっと本来の問題に向き合えると思ったのに
全部持ってかれました。

誰にサポートしてもらうべきか
を、まず考えています。

ここから考えなくてはいけないのが
ひじょーに面倒で
ひじょーに情けないが、
未来の自分のためには仕方がない。
全力で考えよう。


にわか知識を与えないで。
はじめての経験でただでさえ忙しいんや。
不安定な状態で不安定な人に寄り添われては、
不安定な治療しか選べなくなる。

楽しい会話をして。
一緒に落ち込んで欲しくない。


最初にこの順に頭をよぎった。
余命→子ども→仕事

誰でもいいから聞いてくれ。
一人で抱えたくない心境。

――――

2週間後に銀河切り取り、決定しました。

術前段階の仮診断:
左乳房非浸潤乳管癌Stage0(Grade2)
術式:
左乳房切除術(乳頭乳輪温存)+一期二次再建術(エキスパンダー)+センチネルリンパ節生検

週末アートヌードフォト予約しちゃいました。
出来が良かったらアップしますね。

(どーでもいいけどここ書いてるとき
「死んだん」とか「終末」とか誤変換されてちょっと苦笑。
空気読めよPC!)

病院決めまでの道 その5~形成外科のニッコリ先生

つくばから戻った翌日は月曜日。

全摘は前提として、
再建するにしろしないにしろ
ひとまず形成外科医の話を聞いてみたくなり、
ファーストとサードそれぞれに連絡しました。

今の段階ではファーストが主治医なわけで、
サードはまだ「セカンドオピニオン医」なわけだから、
ファーストをすっ飛ばして形成外科医の話も聞いて考えたいなんて無理だろうな、と思っていたのですが、
まさかファーストの方に難色を示されるとは。

どうやら乳腺と形成があまり連携していないみたいで、
外来看護師に希望を伝えたところ
「手術日を決める前に形成外科とは話せない」と言われてしまいました。

めげずに強く希望したら折り返しになり、
翌日主治医のOKが出たと連絡があって
「形成外科は別の科なので、自分で予約を取って下さい」と言われ。。。
教えられた番号に掛けるも誰も出なかったり、
出ても時間外なので今は予約が取れないと言われたり。
思い立ってから、多分4日後に、一週間先の予約が取れました。長い道のり。

一方サードは、
「形成外科の話も聞かないとイメージできないよね。そりゃ最もだ」という感じで、
思い立ったその日(月曜日)に、2日後(水曜日)の予約が取れました。

どうよ、この違い。

この段階で、サードの方に軍配が上がるのは
致し方ないよねえ。

ってことでサードの形成外科に先に話を聞きに行くことになりました。

再建するかどうか悩んでいる私に、
術式の違いやメリットとデメリットを
とても分かりやすく説明してくださいました。
エキスパンダーやシリコンの実物も見せてくれました。
合併症の起こるリスクはゼロにはならないけど、
何が起きても対処法はあるから心配しないでという言葉は具体性があって頼もしかったです。

「『再建を絶対にしたくない』という気持ちがないのであれば
再建をする方向でひとまず進むことをお薦めしますよ。
不具合が出ればいつでもやめられるんだからね」
と言ってニッコリ微笑む先生。

先日バッサリ先生にバッサリ切られた心の傷を
癒すような笑顔で、
全摘再建するならここかも、と
ちょっとずつ心が動いてきました。

つづく。

病院決めまでの道 その4~おっぱい、見せてください!

サードオピニオンまで行き、

それぞれ微妙に違う術式を提案されてしまいました。

いい加減病院を決めないといけないのに悩んでばかり。

 

そんな中、知人の紹介で乳がん患者のSさんを訪ねるべく、

息子と一緒に某ピンクリボン講演会に出かけました。

 

とても話しやすい方で、

百聞は一見に如かずとばかり

誰でもトイレの個室で

手術跡を見せてくださいました!!

 

Sさんは部分切除で放射線、その後は再発もなく経過しているそうです。

乳房上部で私とは位置が違うものの、

まじまじと見れば変形しているな、という程度。

生活も通院以外は変化ないそうです。

 

その他にも二人の方からお話が伺えました。

一人は全摘で再建(人工物)して4年後(だったかな)に再発し

現在はステージ4の方。

再建時はエキスパンダーの違和感と痛みが想像以上で本当につらかったそうで

シリコンに入れ替えてからはむしろ快適だったとおっしゃっていました。

 

子どもが飽きて騒ぎ出したこともあり

とにかくエキスパンダーへの漠然とした恐怖が植えつけられてしまったような。。。

 

もう一人は全摘して再建無しの方。

私たちのやり取りを見ていたらしく、

なんとご自分から「胸見ますか?」と声をかけてくださったのです!

 

この方は初発から両側だったそうで

片方の全摘が決定した時に

思い煩わされたくないという気持ちからもう片方も全摘してほしいと医師に訴えたそうです。

結局、残せるんだから残した方がいいと押し切られ残しているけど

「いつ切ってもいい、べつに必要ない」と宣う、男気を感じる方でした。

(言い方がね、かっこいいんです。こんなほめ方失礼なのかもしれないけど)


全摘と再建はセットのように考えていたので、

こういう選択肢もあるんだと、

目から鱗のお話でした。


実際に術後の胸を見せて下さると

イメージはつきやすくなりました。


しかし、エキスパンダーは痛いのか〜

再建なしの人カッコ良かったよな〜

と、この日は更に悩みつつ

つくばを後にしました。


つづく